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2006/02/28

ネザー国の妖術師

難題02の記事で、
悪魔魚を放ったのは「冥府魔術師団」としております。
これは、『タイタン』の記述にならっています。

また、RPGamer Vol.10のロガーンの従者設定ガイドによれば、原書では「Netherworld Sorcerers」のようです。
(excite翻訳だと「黄泉の国の魔術師」)

しかし、『タンタロン』では
 「ネザー国の妖術師」
 「ネザー人の魔術師たち」
と書かれております。
 「Nether」「World」「Sorcerers」
……まあ確かに、そう言えなくもないか。

ちなみに、辞書を引くと
 the nether world [regions]=下界,地獄
に並んで
 the Netherlands=オランダ王国
っていうのも面白いです。
国土のほぼ半分が海抜下、の「nether」なんでしょうか。

クラグロックの”高地”に住まう「nether」人。
なんだか妙に意図的なのかと思えてきたりして。
(いや、勘違いだって。)

あと、「Sorcerers」の訳の違いが気になったので調べてみました。
辞書や本によってかなりまちまちですが、日本ではだいたい以下のような意味で捉えられているようです。

magic
超自然的な力で物事に働きかける手法。
 「魔術」→善悪両方含む

sorcery(,witchcraft)
文化人類学でいわれる人に害をなす呪術のひとつ。
 「妖術」→妖しい術(どちらかというと悪)
 「邪術」→邪な術(明らかに悪)

悪いヤツら、というイメージからは「冥府妖術師団」というのも悪くない気がします。(悪なんだけど。)
「冥府邪術師団」だとなんだか別の物語になりそうなので自粛。
 (邪術師――闇に染まった魔術師の到達点――)

結局、『タイタン』の設定からいうと中立の勢力なので、意味合いからは「冥府魔術師団」が一番合っていると思います。
もしそこまで考慮してたのだとしたら、安田訳さすがですね。

追記

魔術について興味を持たれた方に向けて。
いまやお子様にまで定着した「召喚」などの魔術用語を体系的に定義し日本に広めた魔術小説作家 朝松氏を紹介しておきます。
ラヴクラフト好き(何気にゲームブッカーに多い気がする)には今更かも、ですけど。

『高等魔術実践マニュアル』 朝松健(著)
 (絶版ですけど。)

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コメント

どーもです。
「邪術師」はNecromancerの訳語として使用しています。
『甦る妖術使い』の本文に出てくる「妖術使い」というのも
Necromancerです(原語タイトルではSorcererですが)。
つまりラザックもわたしの訳では「邪術師」となるわけです。
『モンスター誕生』の「妖術師」ザラダンもNecromancerです。
闇に染まった魔術師の到達点、という表現はそのへんから
生まれています。
「妖術」という表現はどうにも迫力不足で、魔術より劣る感じ
がするのです、わたしには。

投稿: Septan | 2006/03/16 02:13

なるほど。私は「妖術」とか「妖怪」って書かれると、なんだか和風に感じてしまいます。(バルサスの「妖怪」にはちょっと抵抗感あり。ガンジーなんかはまさに妖怪だろうけど。)
Necromancerは辞書だと「降霊術者」などとなるようですが、私は「死人(しびと)使い」という印象が強いです。なにか刷り込みがあったのでしょうね。
片仮名で「ネクロマンサー」と書くとPCエンジンの「ブシュ~ッッ!」であり、「邪」といったら「邪聖剣」なのでいずれにしろソレを指すのか、そうか。そうなのか!
他には「ネクロノミコン」、「ネクロスの要塞」……ま、どのみちラヴクラフトに通じるということで一件落着?(無理矢理)

投稿: ephemeris | 2006/03/17 01:23

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