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2006/12/21

なにも足さない。

なにも引かない。
じっくりと年月を重ねたウイスキー本来の味わいを、心ゆくまで堪能して頂きたい……

でもね、私はストレートより薄めの水割りが好き。
うん。でもそれ、水足しちゃってるよね。

ゲームブックの復刊についてもイロイロ議論のあるところだとは思います。
ひとくくりにゲームブッカーといっても、実際にはいろんなタイプの人がいるはずでして。

 ア)ゲームブック創世記から氷河期そして復活と、常に最前線をリアルタイムで戦い続けた歴戦の勇者
 イ)当時は好きな作品を選んで遊ぶ程度だったが、近年改めてゲームブック熱が再燃した覚醒者
 ウ)昔はむさぼるように遊んだものだが、今の復刊にはそれほど興味のないご隠居さま
 エ)近年の復刊で初めてゲームブックに接し遊び始めたチャレンジャーたち

また、その中でも

 1)ゲームブックを遊ぶ楽しさ
 2)ゲームブックを集める楽しさ
 3)ゲームブックを懐かしむ楽しさ
 4)ゲームブックについて語り合う楽しさ
 5)ゲームブックリプレイを人に見てもらう楽しさ
 6)ゲームブックに関連する情報発信・同人活動を行う楽しさ

等々、それこそ人の数だけ楽しみ方があることでしょう。

そして復刊を望む声としては、

 a)大好きだったが今は手元に無く、再び手に入れたい
 b)当時は買えなかった(買わなかった)が、遊んでみたい
 c)自分は持っているが、人に勧めたいので復刊して欲しい
 d)旧作の誤植やバグを修正してほしい
 e)新たなイラスト追加、新訳などでリニューアルされたものを遊んでみたい

代表的にはこのくらいでしょうか?
復刻度(オリジナル版の再現性)を重視する度合いは
a>b>c>d>e
となると思います。

ゲームブッカー全体的にはどの組み合わせが多いのでしょうね?
ちなみに私は
イ-1~6-b,d,e
という感じです。(私の思いで書いちゃってるからほとんど入っちゃうんだな)
ただし、復刊を望む声というのは作品ごとでかなりバラツキがあるでしょう。
私の場合、幸運にも欲しいゲームブックの大半は入手することができましたので、
後は完全再現を望むというより、+α要素の方が嬉しいです。

復刊問題といえば話題に上がるこの作品、ソーサリーについては、私は旧訳・新訳どちらも未着手なのでいまだにどっちから手をつけるべきか悩み中。
新訳が、かなり誤訳訂正などが入り洗練されているのはもちろん認識しているのですが、それですらあえて、かつて皆が熱狂した(誤訳も含めて)荒削りなその味わいを先に試して見たいという気もするのです。
(新訳からやったら旧訳をやる気がしないんじゃないかという恐れも……)

nyadachさんの記事より
http://blog.livedoor.jp/nyadach/archives/50292880.html

>人によっては旧作のほうが良かったという復刊本もあるかと

いっそのこと、両方やっちゃえという選択肢もあるかと。
通常版としてはバグ修正,追加イラスト,あとがき追加など今の創土社方針を継続しつつ、限定プレミア仕様として「完全復刻版」みたいなのはどうでしょうか?

http://www.falcom.co.jp/newgames/win_xp/f_xana.html
>パッケージとマニュアルも当時のままのサイズ、素材で復刻しました。待ちに待った発売日、手にした時のあの感触、あの重み、あのわくわく感が今、あなたのもとに還ってきます。

Dsc02616

どうです、このアオリ!私もまんまとヤラレた一人です。
実際にコレが届いたときには、小学生の誕生日に親父に買ってもらったPCショップの雰囲気まで克明に思い出して、ちょっと泣きそうでしたよ。

実は復刻を望む声のうち、この感覚を求める比重は意外と軽くないと思うのです。(上で言うaの声)
思い出を買うというか。
オークションでの当時モノのプレミア価格とか、「電子ブロック」のヒットとかもこの辺のくすぐり方が見事だと思うのです。
ただ、それが出版ビジネスとしてどのくらい勝算があるのかどうか、素人が簡単に判断は出来ないのですけど。

■ついに登場!『完全復刻版 ドラゴンファンタジー』
 表紙も袋綴じも当時のままのサイズ、素材、インクで復刻しました。
 待ちに待った発売日、手にした時のあの感触、あの重み、
 あのわくわく感が今、あなたのもとに還ってきます。
【完全予約限定受注生産】各巻:イチマンエン
 ※購入者全員にHUGO HALL氏直筆の目付き紙製サイコロ(切り貼りは自分でね)プレゼント

とか、やったら……赤字か。

もひとつ、nyadachさんの記事より
http://blog.livedoor.jp/nyadach/archives/50293913.html
>「上級者向け」という表現には、ちょっと異論あるかもです。

あえて極端な書き方をしたところもあるのですが、「上級者向け」という表現は「難易度が高い」という意味で捉えられがちなので、確かに語弊がありますね。
『魔人竜生誕』は重厚なシステムだけれども、通常に遊ぶ分には「プレイ進行上、難しすぎてクリア不能」ということはありませんから。

(前回の記事ではあまり細かいところは突っ込んで書きませんでしたが)この作品のコンセプトは特撮ヒーローの再現性を重視して組み上げられていることは松友さんのサイトにあるとおりで、どちらかというと戦闘システム自体を楽しむことに比重が置かれております。おそらく全体に占める戦闘パラグラフ率を調べたらかなりの割合かと。

ゲームブックに「かくあるべし」などというルールがあるとは思わないし、『魔人竜生誕』のようなある種特化した形というのも一つの到達点であることは間違いないでしょう。
その他、紙も鉛筆も要らないもの,サイコロだけあればいいもの,トランプを使うもの,コインを使うもの,マップと配置を示すフィギュアが必要なもの,水で濡らすもの(!)……いろんなゲームブックがありますが、だからといって簡単なものは初心者向けで、面倒なのは上級者向けということではないと思います

ただ、初心者が最初に感じるゲームブックの醍醐味であろう(と私が思う)「自分の手で行動を選択し物語を展開させていく」という点で言えば、『魔人竜生誕』はあまりにも戦闘に比重が置かれており、またその手法が巧妙ながらもユニークで複雑ゆえに、他の作品に比べて「初心者にオススメ!」と私は言いづらいなあと感じてしまうのです。(例えば特撮マニアとか少年ジャンプ系燃えるバトル物好きなら、ハードルはかなり下がるのでしょうが。)

私のイメージした「上級者向け」というのは、多少面倒な手順を踏んででも、またはあえて手間をかける楽しみをも享受できる人向けという意味だったので、「玄人向け」という表現の方が適切だったかも知れませんね。
こちらで補足とさせていただきます。

って、勝手に解釈して書いてみましたが、言わんとしていることが全然違う意見だったりしたら……それも面白いなあ。

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コメント

そう、そんな感じです。
代弁してくれて有り難うございました。
自ブログでもう少し触れる予定です~。

投稿: nyadach | 2006/12/22 07:06

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