難題09-偽王ターグを探せ
地下に逃れたカスパーの偽王ターグを探せ
モルファスは最後まで、自分は知らなかったのだと弁明した。その真偽についてはともかく、君は指輪を受け取り慎重に巾着に入れ彼の研究室を後にした。
ただ町を出た後も、この魔法の指輪が消えてしまっていないかどうか、何度も袋の上から触って確かめずにはいられなかったのだが。
次の難題の行く先は、明確にはわかっていない。逃亡中の相手を探すことが目的なのだ。
「なんとしても奴を引きずりださねばならぬ」
――種々の問題を抱えるタンタロンであるが、いまだ思い出すたびに堪えきれないほどの怒りを覚えるのがターグの裏切りについてである。
四王国戦争が始まってから二年目のことだった。
コンスタイン王はクラグロック峰を越えて侵攻してくるノース国軍の動向探るため、側近達と供に王妃を伴い自ら現地へと赴いていた。
数日間の視察を終えた一行は、王国北部の拠点である要塞都市フォリンに戻ることにした。
その護衛についていたのが、カスパーのターグ男爵であった。
しかし、あろうことか敵国ブライスと密かに通じていたターグは、ノース人らをも巧みに巻き込み周到に襲撃の手はずを整えていたのだった……。
そしてターグの案内により一行がクラグロック峰のナロウ・パスに差し掛かったとき、悲劇は避けられぬものとなった。
王妃や側近は皆殺しにされたうえ、王はターグ自らの手によって止めを刺されたのだった。
その後、王を自称するターグの裏切りが隠し通せるわけもなく、発覚後直ぐに彼は行方をくらました。
そして、今もカスパーとグリーンベックの間のどこかの田園地帯にやむなく身を潜めているという。
君はカスパーを出て、ゴーチェスに向かう各地でターグの跡を辿り捜査をおこなった。
だが、事件後更に戦争は二年も続いていたため、今となってはごく僅かな手がかりが得られただけだった。
・偽王(キング)はカスピッド山麓のあらかじめ示し合わせた場所で彼の王妃(クイーン)ダヴィナと落ち合った。
(※ダヴィナは、ターグ卿の病身の妻である。殺された本当の王妃のことではない。)
・二人は夜通し南へ馬を進め、友人であり心の支えとも頼む大僧正(ビショップ)に会うためイーチャムの修道院に入った。
・三日後、誠実な支持者である大僧正に付き添われ、二人はイーチャムの騎士(ナイト)ニーブリング卿のグイクラウド荘園に向かった。
・だがこの友人でさえも、二晩後、王国自警団の一隊が北へと捜査を続けていることを知ると、やむを得ず二人に出て行かせざるを得なかった。
君が知ることができた消息はここまでだった。偽王ターグは果たして今どこにいるのか?裏切り者の隠れ場所はこの地図の中に記されている。
「偽王ターグの隠れ場所をつきとめ、その地点の東西、南北の座標上の数字を求め、合計せよ。」
以下はネタバレです。
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