2006/01/23

ガランタリア国の地図

レンドル宮殿でタンタロンから12の難題の書かれた巻物を受け取った後、宮廷を出てこれからの旅の支度を整えるため市場に出かけたときのことである。

一筋縄では行かない長い探索行になることは容易に想像できたため、いつもの冒険より念入りな準備が必要だった。
ヴィトル(パイ皮の小さな団子に乾し肉を詰めた保存食)、薬草、ランタンと砥石、それに丈夫な皮のブーツも新調しておいたほうが良いだろう。

肉付きのいいダミ声の商人と値段を交渉していると、奥から店主の息子らしい10才前後の子供が顔を出す。
「国中を巡る旅に出るなら、地図は絶対にあったほうがいいよ。今ならうんと負けとくからさ!」
どうやら、この突然のタンタロンの挑戦に続々と集まる冒険者を当て込んで急遽大量に仕入れてきたようだ。なんとも抜かりのないことだ。

ただ、確かに地図はあったほうがいい。

Gallantaria_map_1

君は念のため一度その羊皮紙の地図を開いて、必要な地名と都市が記載されていることを確認し、言われた合計から1枚値切ったところで店主と握手し金貨を支払った。

 

 
続きはウラ話。

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2006/01/09

背景

旧世界―――それは、タイタンの世界にある3つの大陸のうち、知識と文明の故郷といわれる場所である。
旧世界にある王国のひとつ、快活な農夫と裕福な市民が住み、多くの賢者が集うガランタリアこそ君の生まれ育った国であり、これから起こる冒険の舞台となる地なのだ。
 

時は遡ってAC(アフター・ケイオス)175年、ブライス国および北方人の軍勢がそれぞれ西と北から突然に、ガランタリアへの大侵略を開始した。
そしてそれを引き金に、大陸の大部分を戦渦に巻き込む「四王国戦争」が始まったのだ。

戦争に入り2年目、北の国の軍に対抗するため北の国境付近を自ら視察へ訪れていたガランタリアコンスタイン王と王妃が、ブライス国の摂政と内通していたターグ男爵の卑劣な裏切りにあいクラグロック峰ナロウ・パスにて暗殺されてしまった。
世継ぎを残さずに逝った王の後継者をめぐり、野心むき出しの騎士たちによる二昼夜にもわたる虚しい討議が続いたが、最終的に王冠を継いで政治を司ったのは、宮廷魔術師タンタロンだった。

その後さらに2年に渡り繰り広げられた戦争は、賢者タンタロンの比類なき英知と天才的な戦術により、ガランタリア主導のもと平和条約の調印をもってようやく終結したのであった。

しかし、この和平すらいつまでも維持できるとは思われなかった。好戦的なブライス国との見せ掛けの調和はもって1年であろう。
したがってタンタロンは速やかに強力な指導力を持つ後継者を見つけ出さなければならないのだ。それも、面従腹背の閣僚たちが王座を脅かす前に。
また、戦争のため顧みられず山積みとなっている内政問題についても早急に対処しなくてはならない。
タンタロンはため息をついた。あまりにもやるべきことが多すぎる……。
 

体力の衰えを感じたタンタロンは、この国で最も賢明かつ知性にあふれ、勇気に満ちた心を持つ英雄を選び出し後継者とするために、英知と独創性に対する12の難題を試練として与える任務を考案し、王国中から挑戦者を募った。

噂を聞きつけた何百人もの参加者が王都レンドル宮殿へ押し寄せるなか、君は魔術師の待つ宮殿に到着した。そしてタンタロンじきじきの謁見を受けた君は、羊皮紙の巻物に記された指示を受け取ったのだ。

そして今まさに、君は12の難題に挑戦する冒険への第一歩を踏み出すのだ。
 

さて、勇敢な冒険者諸君!ページをめくりたまえ。神々が賢くも、君の探し求めるものをあたえてくださいますよう……。

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2006/01/08

きっかけをくれた皆様へ

私はゲームブック暦こそ20年とそこそこ長いのですが、本格的にコレクションをしだしたのはつい数年前です。
ネットで皆様のさまざまなサイトやブログに啓発されなければ、このように自分でブログを始める事はできなかったと思います。
改めて感謝を込めて、Web上で非常にお世話になっているサイトさまを少しだけご紹介させていただきます。
また、当ブログをきっかけにゲームブックに興味を持たれた方の参考になれば幸いです。

 

当ブログのタイトルは、ゲームブック・リプレイブログのパイオニア
今頃ソーサリー」(68さん)
へのリスペクトを込めてつけさせていただきました。
昨年のリプレイブログの盛り上がりはやはり68さんあってのものだと言っても決して過言ではないと思います。
とはいえ、実は私はまだ『ソーサリー』が未プレイなのでブログはほとんど読ませていただいてないのですが……。
今年こそは、今やりかけの『魔界の滅亡』をクリアして、その後じっくり『ソーサリー』に取り掛かろうと思っておりますので、これから順次楽しみに読ませていただく予定です。

パラグラフの隙間で」(ドロシー!さん)
丁寧なリプレイには大変勉強させていただいております。自作フローチャートにも大いに感銘を受けまして、私も勢いで1つ作りかけている次第です。いずれ公開できたらと思っております。

ゲームブック Wikipedia
ゲームブックとは何か、を説明したwikipedia(フリー百科事典)の記事です。歴史から作品例まで非常に具体的にまとめられております。

ゲームブック正誤表@Wiki
ゲームブックを遊ぶ上で一番のネックが、[誤植によるリンクミスでプレイ続行不可能]というものです。最悪全てのパラグラフを総当りで探す羽目になるところを、先達の善意で路頭に迷わずにすむという素晴らしい取り組みです。今後、私も誤植に気付いたときは、少しでも協力していければと思っております。

ゲーマニ」(double crownさん)
ゲームブックに関するメールマガジン「週刊ゲーマニ」を毎週発行されております。
ホームページもゲームブックに関してのデータベースから最新動向までがギュ~っと詰まった日本最大級のゲームブック総合情報サイトです。

マーリンの呼び声」(セプタングエースさん)
今なお多くのゲームブッカーが熱い想いをよせる怪作「ドラゴン・ファンタジー(現:グレイルクエスト)」シリーズの非公式(ただ、ほぼ公認?)ファンサイト。絵師HUGO HALLさまも不定期でお出ましになります。また、管理人さんは日向禅という筆名で日本における「タイタン」世界を広く深く掘り下げている(現在進行形)お人でもあります。

あっとちゃんねる」(SUZUKI Atsushiさん)
この世あまたのWebサイトの中から、ゲームブックに関連する優良サイトをまとめた「ゲームブックリンク」が秀逸です。ひとことコメントもとても参考になります。
私もここで自分の良くお世話になる全サイトを紹介したいとも思ったのですが、こちらのリンク集へ誘導したほうが余程ためになる気がして断念しました。是非ご参考になさってください。
06/04/12追記:まことに残念ながら、2006/3/31サイト閉鎖となりました。お疲れ様でした。

 

ちなみに、『魔術師タンタロンの12の難題』はいわゆる普通のゲームブックではないのですが、舞台となる「タイタン」世界が、世界的に有名なゲームブック「ファイティング・ファンタジー」や「ソーサリー」シリーズの設定と共通になっているのです。こうした世界の広がりを感じることができるのがシリーズ物の醍醐味ですね。

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はじめに

このブログは、『魔術師タンタロンの12の難題』に挑む一人の挑戦者のつぶやき、ひらめき、ぼやき、その他の記録です。

魔術師タンタロンの12の難題』(以下『タンタロン』)とは、1987年に社会思想社から発行されたパズル・ゲーム・ブックです。

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それぞれ趣向の異なる12の難題は、1つの問題に対してそれぞれ1つの物語と1枚の非常に美しいイラストで構成されており、物語に織り交ぜられたヒントを手がかりにしながら絵に隠された謎を解き明かしていくのです。
なお、全ての謎の答えは数字で導き出されることになっています。
そしてその全てを正しく解答できた挑戦者だけが、13番目にして最後の難題に挑戦することができるのです。

君は魔術師の12の難題を解くことができるか?」(裏表紙より)

 

進め方のスタンスとしては、基本的に何も見ていないまっさらの状態から進めて行きます。
(本家ファイティングファンタジーもまだ数冊クリアしただけなのです。)
ただし、世界観の補完や推測の裏付けの参考書として『タイタン』と『モンスター事典』(いずれも教養文庫)、『RPGamer』(国際通信社)は使用しても良いことにします。

そして、どうにもこうにもに詰まってしまったときは『ウォーロック』掲載のヒントを見ます。
それでもダメなら白旗をあげてどこかの解答サイト様(海外にあるらしい?)を覗かせていただくことにします。

進めるペースとしては、12問なのでひと月に1問解ければちょうど1年でクリアできる計算です。
まあ、そう簡単にはいかないのでしょうけども。

また、ずっとハマリっぱなしで先へ進めないのは飽きちゃいそうなので、とりあえずの方針として
「クリアできなくても、月が替わったらに次の問題に進む」
ということにしておこうと思います。

 

※なお、記事はネタバレの可能性がありますので下記に該当する方はご注意下さい。

 ・『タンタロン』をいつか自力で解いてやろうと思っている。
 ・『タンタロン』をいつか手に入れて自力で解く予定である。 → amazon.co.jp
 ・『タンタロン』はきっと復刊されると信じて待ち続けてる。 → 復刊ドットコム

と言っても該当する方はほんの一握りでしょうが……。

というわけで、なるべく誰にでも読んでいただけるように書いていくつもりですが、より深く楽しんでいただけるのはおそらく以下の方々だと思われます。

 ・『タンタロン』を自力クリアした真のツワモノのあなた。
 ・自力で解いてはいないが、もう解答は知っているあなた。
 ・自力で解くのは諦め気味で、なにか刺激が欲しいあなた。
 ・ゲームブックやパズルが好きで興味をそそられたあなた。

そんな皆様が、
 「俺もおんなじ所でハマッたなぁ。」
 「それ……全然違くないか?」
 「志村、後ろ!後ろ!」
とかツッコミを入れながら楽しんでいただければと思います。
また、感想や応援などのコメントがいただけたらとってもうれしいです。
ただし、直接的なネタばらし(答えをズバリ言うわよ!)というのだけはご勘弁を。

それでは、いっちょ始めてみますか!

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